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作成日 : 2023/10/12
更新日 : 2023/10/12

Google Cloud Platformで構築したGitをCloneする

背景

Google Cloud PlatformでGitリポジトリを作成することが可能です。

Gitリポジトリを使用すれば、プログラム資源など共有して作業したいものをバージョン管理できるようになります。

作成したGitリポジトリを作業PCで扱う方法を記載します。

・コマンドプロンプトでCloneする方法

・TortoiseGitを使用してCloneする方法

環境

環境

  • Windows 10
  • Git
  • TortoiseGit

Google Cloud SDKのインストール

G-Suiteで提供されているサービスにアクセスするためにGoogle Cloud SDKが必要です。

必要なパッケージは下記サイトからダウンロードします。

  • 直接インターネットに接続可能な場合

https://cloud.google.com/sdk/docs/quickstart-windows?hl=ja

  • Proxy経由でインターネットに接続している場合

https://cloud.google.com/sdk/docs/proxy-settings?hl=ja

※Proxy環境下でのインストール手順

Proxy環境でSDKをインストールするために「install.bat」を実行しますが、私の環境では下記のようにエラーとなり、設定できませんでした。

Welcome to the Google Cloud SDK!

To help improve the quality of this product, we collect anonymized usage data
and anonymized stacktraces when crashes are encountered; additional information
is available at <https://cloud.google.com/sdk/usage-statistics>. You may choose
to opt out of this collection now (by choosing 'N' at the below prompt), or at
any time in the future by running the following command:

    gcloud config set disable_usage_reporting true

Do you want to help improve the Google Cloud SDK (Y/n)?  y

ERROR: (gcloud.components.list) Failed to fetch component listing from server. Check your network settings and try again.
Google Cloud SDK installer will now exit.
続行するには何かキーを押してください . . .

「install.bat」ではインストールしたSDKのbinへのPathを設定しています。

環境変数の設定を手動で行うことで、インストールは完了します。

例)Cドライブ直下にSDKをインストールした場合

Pathに「C:\google-cloud-sdk\bin」を追加します。

SDKの初期化

Google Cloud SDKを使用して、Google Cloud Platformにアクセスするために、SDKの初期化を行います。

1.コマンドプロンプトを起動

2.初期化コマンドを実行

$ gcloud init

G-Suiteへのアクセスを行います。

※Proxy環境下ではProxyが未設定のため、一度失敗します。

失敗後、Proxyの設定を行うか聞かれるので、Yを入力し、設定を行います。

以下の項目を設定します。

  • proxy type
  • proxy host address
  • proxy port

Proxyのユーザ認証が必要な場合、下記項目も設定します。

  • proxy username
  • proxy password

設定完了後、G-Suiteの認証画面がWebブラウザで表示されます。認証に問題がないか確認し、許可してください。

認証完了後、作業端末で使用するプロジェクトを選択します。

GitリポジトリをCloneする

Gitに対するProxy設定を追加

Gitに対してProxyの設定を行います。

1.コマンドプロンプトを起動

2.下記コマンドを実行し、Proxyを設定

  • Proxyの認証が不要な場合
git config --global http.proxy http://<プロキシのドメイン>:<port番号>
  • Proxyの認証が必要な場合
git config --global http.proxy http://<プロキシの認証ユーザ>:<プロキシの認証パスワード>@<プロキシのドメイン>:<port番号>

コマンドプロンプトでCloneする方法

Google Cloud Platformのリポジトリにクローンの手順を記載したリンクがあるので、それをクリックします。

空の Cloud Repository のクローンを作成するローカル Git リポジトリ:

にあるコマンドをコピーし、コマンドプロンプトで実行すると、GitリポジトリをCloneできます。

TortoiseGitを使用してCloneする方法

G-Suiteへの認証情報を作成し、作業端末に格納することで、TortoiseGitを使用してGitを操作することが可能です。

1.認証情報の作成

リポジトリのクローンの作成で認証方法を変更します。

認証方法を変更すると、クローンの手順が左記のように切り替わります。

1.Git認証情報の生成と保存

をクリックします。

G-Suiteの認証画面が表示されるので、アカウントを選択し、許可します。

認証後、上記のような画面に遷移します。

ハイライトされているコマンドをコピーし、コマンドプロンプトで実行します。

実行すると作業端末に認証情報が保存されます。

2.TortoiseGitの設定

TortoiseGitの設定画面を開き、ユーザ情報を設定します。

下記内容を設定し、Okボタンを押下します。

Name:氏名をアルファベットで入力

Email:Emailアドレスを入力

3.GitリポジトリをClone


エクスプローラー上で右クリックし、コンテキストメニューを開きます。

メニューから「Git Clone…」を選択します。

下記項目を設定し、OKボタンを押下します。

URL:Gitリポジトリのパス

Directory:Cloneしたリポジトリの格納先

GitリポジトリのパスはGoogle Cloud Platformから確認できます。

Eclipseを使用してCloneする方法

TortoiseGitと同様に認証情報を作成し、設定することで、EclipseからGitを操作することが可能です。

1.認証情報の作成

認証情報の作成方法は「TortoiseGitを使用してCloneする方法」を参照して下さい。

2.Eclipseを起動

3.EclipseのProxy設定

Proxy環境下で作業を行う場合、Eclipseの設定画面を開き、Proxyの設定を行います。

メニューの「ウィンドウ」->「設定」の順番に選択します。

設定ダイアログの「一般」->「ネットワーク接続」を開き、下記設定を行います。

  • 「アクティブプロバイダー」を「マニュアル」に変更
  • 「HTTP」「HTTPS」にProxyの情報を設定

設定完了後、「適用して閉じる」をクリックします。

4.Gitパースペクティブの開く

メニューの「ウィンドウ」->「パースペクティブ」->「パースペクティブを開く」->「その他」の順番に選択します。

「パースペクティブを開く」ダイアログが起動するので、「Git」を選択し、「開く」をクリックします。

4.Gitリポジトリをクローン

Gitパースペクティブの「Gitリポジトリーをクローン」をクリックします。

「Gitリポジトリーのクローン」ダイアログが開くので、下記設定を行います。

ロケーション

  • URI

GitリポジトリのURLを設定します。

「ホスト」「リポジトリー・パス」は「URI」を設定すると自動で設定されます。

接続

  • プロトコル

プルダウンから「http」を選択します。

認証

  • ユーザ

G-Suiteへのログインユーザ(メールアドレス)を入力します。

  • パスワード

認証情報からパスワードの部分をコピーし、入力します。

入力完了後、「次へ」ボタンをクリックします。

※認証情報のパスワードの確認方法

認証情報は「C:\Users\<Windowsのログインユーザ名>\.gitcookies」に登録されます。

赤枠で囲った部分がパスワードです。

クローン後に追跡するブランチを選択します。

追跡するブランチのチェックボックスを選択し、「次へ」ボタンをクリックします。

Gitリポジリーのクローン先を設定します。

宛先

  • ディレクトリー

クローンしたGitリポジトリの格納先を入力します。

入力完了後、「完了」ボタンをクリックします。

Gitのクローンが正常終了すると、リポジトリが表示されます。

Eclipseプロジェクトをインポートするときに、クローンしたGitリポジトリ内のプロジェクトを指定することで、プロジェクト毎インポートすることができます。

Gitリポジトリからインポートしたプロジェクトに対するGitの操作もEclipseから可能です。