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更新日 : 2026/04/08
情報処理技術者試験はどう変わるのか整理してみました
2026年3月31日、IPA(情報処理推進機構)から、2027年度に向けた情報処理技術者試験の見直し状況が公表されました。
今回の見直しは、単なる試験改定ではなく、試験体系そのものの再設計ともいえる内容となっています。本記事では、現時点で公表されている内容をもとに、主なポイントを整理してみます。
※本内容は検討段階のものであり、今後変更される可能性があります。
試験体系はどう変わるのか
今回の見直しの大きな特徴は、新試験の追加と既存試験の再編です。特に注目すべきは、以下の2点です。
- 新試験の創設
・データマネジメント試験(仮称)
・プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称) - 既存試験の再編
・応用情報技術者試験と高度試験は、共通の枠に整理されたうえで再編されます。
「プロフェッショナル試験」は3つの領域へ
新設される「プロフェッショナルデジタルスキル試験」は、従来の区分を整理し、次の3領域で構成されます。
- マネジメント領域
- データ・AI領域
- システム領域
これまでの職種ごとの細かな試験区分ではなく、実務の領域単位でスキルを評価する構成となる点が特徴です。
新設される「データマネジメント試験」
もう一つの大きなポイントが、新たに追加される「データマネジメント試験」です。AI活用の前提となるデータの整備・管理や、ビジネス部門も含めた利活用を対象としています。
位置づけとしては、ITパスポートの次のステップとされています。
基本情報技術者試験は継続(一部見直しあり)
エンジニアの登竜門である基本情報技術者試験は、2027年度以降も継続されます。ただし、出題範囲体系の見直しや表記の変更などが予定されています(知識・技能の範囲自体は変更なしとされています)。
すべての試験がCBT方式へ
2027年度からは、すべての試験区分がCBT(コンピュータ試験)方式に統一される予定です。
- 対象: ITパスポート、基本情報、新設試験、情報処理安全確保支援士試験
紙の試験から画面上の試験へと移行します。 実施スケジュールは試験区分ごとに分かれており、現行制度は2026年度で終了予定です。
実施スケジュール(予定)
- 2027年度 春頃〜
ITパスポート、情報セキュリティマネジメント、基本情報 - 2027年度 夏頃〜秋頃〜
データマネジメント試験、プロフェッショナルデジタルスキル試験、情報処理安全確保支援士試験
すべての試験区分がCBT方式へ移行することで、受験機会の拡大や結果確認の迅速化も期待されます。 自身の習熟度をタイムラグなく把握できることは、学習やキャリア形成においてもメリットといえそうです。
現時点では検討段階ではあるものの、2027年度に向けてITスキルの評価体系は大きく変わろうとしています。 今後の動向にも注目していきたいところです。